ブルーベリープロローグ 最終11位(ratio 1833)”メガネパゴス全力介護構築”
SVからダブルバトルを始めました、miniと申します。先日開催された公式大会"ブルーベリープロローグ"で最終11位(ratio 1833)を達成しました。自身初の二桁かつリバティノート圏内順位であり、驚きと高揚感を味わいました。いい大人になっても、熱くさせてくれるポケモン及びダブルバトルには感謝しかありません。平時のランクマでは3-4桁をさまよっているので、身の丈に合わない成績ですが、振り返ってみると納得のいく構築ができたと思いますので、記事を作成致しました。お付き合いいただけますと幸いです。(以下、構築内容については常体で進めてまいります)
〇ブルーベリー環境の言語化と構築経緯
パルデアプロローグ、キタカミプロローグに続く制限地方ルールであり、対面構築が強い(≒使用個体の制限からサイクル構築ではダメージレースで不利になりやすい)という考えを元に軸を考え始める。
レギュFの解禁直前、直後の中、情報収集の過程で古代三犬()が
タイプや技、数値の面で強く、また苦手とするフェアリーアタッカー(主にハバタクカミ)がいないことからも強いと考えた。また、古代三犬とシナジーがある晴れパに注目し、剣盾時代から結果を残しているバナコーの並びを加えて軸を作成。禁止伝説級で強さが自明なテラパゴスを加えつつ、トリル要員と先制技対策を兼ねられるリキキリン、いかく、ねこだまし、ワイドガード、格闘打点とこの環境で強い要素しかないカポエラーを入れた試作のパーティが完成した。
普段からやりとりしているTN:MatchaさんとCTS-BO1のフレ戦を行った。まさかのバナコー軸ミラーでニヤニヤしつつも少々の自信をもって当時開催されていた仲間大会で試運転してみることにした。
バナキリン/コータスパゴスを基本選出として上から眠らせたり、トリルふんかで荒したりとある程度想定通りの動きはできたものの、相手のテラパゴスがつらいという考えに至った。テラスタル時に天候をリセットされるため、晴れを維持するためにはコータスを温存するしかないが、そうすると後発の晴れアタッカーが削られる(ここではミナモ)かテラパゴスのテラスシェルが無償ではがれるという問題があった。最終的には晴れを自ら捨ててテラパゴスを選出するか、晴れ要員+キリンorカポエラーのようなテラパゴスなし選出をするかのように窮屈さが目立つ結果となり、仲間大会でのレートは1500維持が精いっぱいだった。
上記のパーティを解散し、軸から見直すことにした。多くのプレーヤーが残しているように、インターネット大会の鉄則として範囲技を主体とすることで、択のリスク低減を図った。テラパゴスの専用技であるテラクラスターは命中安定かつ特殊範囲技、さらに全てのポケモンに等倍で入るという汎用性があり、まさに求めていた性能だった。しかし、いざダメージ計算を回してみると、特化メガネテラクラスターでもダブルダメージでほとんどのポケモンによくて2/3程度のダメージしか入らず、想像以上に火力不足だった。そこで、キタカミプロローグ時にも使用していたいたずらごころうそなき+特殊範囲技の構図にするべく、の軸とした。
基本選出の残り2枠はとのシナジーがあるポケモンにしたいと考えた。優秀な耐性と数値、ふくろだたきじきゅうりょくのコンボが対テラパゴスに刺さる、テラパゴスよりも速い晴れ下エースとしてを続投した。@2については、汎用性のある、エースであるテラパゴスを筆頭に一貫してしまう格闘をいなすためのゴースト枠としてとした。
こちらのパーティで仲間大会に潜ったところ、いくつかの気づきがあった。
・テラパゴス関連
①お互いにテラパゴスはほぼ選出される。
②テラパゴスを処理する以外の目的で一般ポケモンにテラスタルを切ることは基本裏目になる。
③テラパゴスの特性や火力の問題から、後発におかれ、死に出しで場に出るケースが安定して運用できる。
④最終盤面がテラクラスターの打ち合いになりやすい(≒最終盤面までに良い状態のテラパゴスを持ってきたプレーヤーが勝つ)
・自分の構築について
① + @1でほぼ選出が固定
②ガオガエンの刺さりはそこまでよくない
(テラパゴスを筆頭に特殊環境であること、物理でもいかく無効勢やクリアチャームがあること、フレアドライブの仮想敵が多くなく、場持ちが悪くなってしまう、環境的にサイクルがしにくい)
③手動晴れに回せる手番が少なく、ミナモの火力が不足
④ゴルーグは刺さらなかった
以上の気づきから、の並びはそのままに、@1として適任となるポケモンを3体用意する方向とした。そのポケモンに求められる要素として以下のようなものを考えた。
・一般ポケモンにテラスを切れないと考え、元のタイプが優秀で場持ちがいい
・アタッカーであるの隣に並んだ時にシナジーが出せる
以上を満たしながら、全体のタイプバランスを考慮しつつの続投、を導入。
最後に、選出率が著しく低くなったをに変更して完成となった。
個体紹介
エルフーン
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
持ち物:おんみつマント
テラス:ゴースト(使っていない)
実数値:167(252)-x-106(4)-98(4)-106(84)-172(164+)
技:ふくろだたき / うそなき / おいかぜ/ アンコール
S:最速ニャオニクス抜き
HBD:残りで最大耐久
C:残り(結果的に使ってない)
環境にエルフーンは多いと予想し、最速で同速勝負にするくらいなら明確な素早さラインを設けて残りを耐久に回したいと考えた。技スペースがとにかく足らず、攻撃技については、テラスシェルやタスキを割ってさえくれればOKと考えふくろだたきのみ。ドーブルやジュカインに対してちょうはつがほしい場面もあったが、アンコールで拾えた試合もあり、特に反省点はなかった。
テラパゴス
特性:テラスシェル/ゼロフォーミング
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
テラス:ステラ
実数値:171(4)-103-130(0)-157(252)-130(0)-150(252+)
技:テラクラスター / だいちのちから / あくのはどう / マジカルシャイン
最速CS
残りH
本構築のエースであり要介護者。仲間大会での流行りはたべのこしやクリアチャームを持たせての瞑想型になっていたが、環境が回ってメガネでもやれるだろうと考え、メガネ型を使い続けた。火力面は先述の通りで、テラパゴス単体だと心もとない。テラクラスターを何回打てるかが重要で、S操作か、相手へのデバフ、ワイドガードでテラパゴスを介護した。調整については、耐久無振でもそれなりに高く、耐久に振っても確定数が変わらない場面が多いと考え最速にした。最終盤面でテラクラスターの打ち合いになることから最速は必須と思われた。技については、単体と範囲を切り替えられるテラクラスターのみで完結している。他の構築記事で、メガネ型であってもねごとやまもるなど散見されたのでそちらの方がよかったと思う。絶対選出かつ絶対テラスタル。
ブリジュラス
特性:じきゅうりょく
性格:ひかえめ
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:かくとう
実数値:197(252)-x-162(92)-168(60)-98(100)-106(4)
技:ボディプレス / ラスターカノン / 10まんボルト / ミラーコート
B:4段階up時にH4振りステラフォルムテラパゴスをボディプレスで確1
HD:特化メガネテラクラスターをダブルダメージで確定3発
C:H4振りエルフーンをラスターカノンで高乱数(93.75%)1発
S:同速意識
本構築の切り込み隊長。相手のポケモンを裏のテラクラスター圏内に入れていくのが主な役割。素早さが中途半端といわれるが、このルールではおいかぜやエレキネットとの相性が良いところを評価していた。叩きじきゅうりょくが決まるだけで、対策のないパーティには2.5体持っていくほどの場持ちとパワーがあった。技構成について、ラスターカノンはキュワワーやマホイップ、エルフーンに触るのに必須。10まんボルトは主にアシレーヌやファイアローに打ったが、やや火力不足。竜技の仮想敵があまりいなかったため直前でミラーコートに変更した。
オニシズクモ
特性:すいほう
性格:いじっぱり
持ち物:たべのこし
テラス:ステラ(使っていない)
実数値:187(252)-155(76+)-132(156)-x-155(20)-63(4)
技:アクアブレイク / はいよるいちげき / ワイドガード / まもる
HB:特化ゴリランダーのウッドハンマー高乱数(93.75%)耐え
HD:たべのこし込みで特化メガネテラクラスターをダブルダメージで高乱数3発
S:残り
A:残り
最終盤面でワイドガードでテラクラスターから守るのが主な役割。主なフェイント持ち及び格闘打点に対してタイプ相性で有利を取っており、持ち前の耐久を生かして素直に殴っても強かった。また、ブリジュラスが削られたくないときに受けだしする際にも選出した。すいほうによる水技で最低限の火力がある点もよかった。はいよるいちげきは命中不安で、クリアチャームテラパゴスには無力出るため他の技の方がよかったと後悔している。
ガオガエン
特性:いかく
性格:わんぱく
持ち物:イアのみ
テラス:くさ(使っていない)
実数値:201(24)-135(0)-147(188+)-x-120(76)-80(0)
技:はたきおとす / とんぼがえり / ほえる / ねこだまし
レギュFからの流用個体で、調整はテンプレのもの。
構築経緯でも書いたように、ブルーベリー環境で、ガオガエンはそれほど強くないと感じていた。その理由として、特殊環境である点、テラパゴスやブリジュラスと弱点が一貫している点、クリアチャームやおんみつマントによってねこだましや捨て台詞が裏目になってしまう場合がある点と思われた。そこで、特定の構築、個体に対するメタに寄せた技構成にすることで構築全体の完成度を高めた。具体的には、ドブべトン構築に対するほえるや、チョッキやしんかのきせきもちにささるはたきおとすが該当した。ねこだましの再充填も強いため、交代技は入れたい所だったが、捨て台詞ではテラパゴスが瞑想を積む余裕を与えてしまうためテラスシェルやタスキにさわれるとんぼがえりとした。持ち物はロトムと取り合ってしまったため混乱実を採用。
ロトム(ウォッシュ)
特性:ふゆう
性格:おくびょう
持ち物:オボンのみ
テラス:ゴースト(使っていない)
実数値:157(252)-x-127(0)-126(4)-127(0)-151(252+)
技:10まんボルト / エレキネット / おにび / かいでんぱ
最速HS
残りC
最後に入ってきた枠。仲間大会で使われて非常に重かったので、採用したポケモン。テラパゴスよりもS種族値が1高く、最速にすることでテラパゴスの上からデバフをまくことができる。クリアチャームだったとしても、自分のテラパゴスよりもはやくエレキネットで相手のテラスタルを割ることができるので、大きく削りを入れて積む猶予を与えない動きが強かった。テラパゴスよりも速い電気枠としてはエレブーの採用率が高かった。差別点としてはおにびでブリジュラス等の物理アタッカーに対してもデバフを入れられるところと、タイプや特性による耐性が優秀であること、持ち物も含めて型が読まれにくいところにあるだろうか。おにび、エレキネットを重要な場面で全て当てた功労者であり、ロトムのおかげで今回の成績があると言っても過言ではない。結果的に今環境においては自分より上位のロトム使いはいなかった。
選出
ほとんどの選出
先発 + 何か
後発 + 何か
横との相互シナジーを重視して組んでいたため、どんな並びになってもブリジュラスがある程度の削りを入れ、後発のテラパゴスがスイープする流れ。最終盤面がほぼテラパゴスVSテラパゴスになるため、選出~序盤で以下にアドバンテージを稼げるかを考え、なるべく受けだしが少なるなるような選出を心掛けた。また、テラパゴスのもちものがわかればプレイングのぶれが減るため、相手パーティの持ち物推定に意識を向けた。
先発 +
後発 +
ほえるでベトベトンの退場をねらう。ドーブルに対してはエルフーンのアンコールで無力化したいが、きのこのほうしだと結局きつい。一度裏のアローラキュウコンにほえるふういんされてなすすべなく負けた。
最後に
長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。今回の結果を受けて、自分の取り組みが少しでも良い方向に向かっているのではないかと思いました。勝っても負けてもダブルバトルが楽しく、学びを感じられているので、来月からの全国予選も許す限り頑張っていきたいなと思います。
最後になりますが、ポケモンを愛する皆様とコミュニティのおかげでダブルバトルを続けてこられています。いつもありがとうございます。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
Special Thanks:TN Matcha(@Matcha2760)、FFの皆様
Blood Moon Rock Festival in KITAKAMI(最終452位、ratio:1683)
どうも、ご無沙汰しております。miniです。
シーズン9で初めての構築記事を作成しました。後から見返したり、他の方の構築記事と比べると、とてもpoorな記事だなと反省しましたが、多くの方に読んでもらえたようで、暖かいコメントもいただけました。自身にとっても、構築記事執筆を通して、キタカミプロローグ参加前の準備は確実に質が向上したと感じました。
キタカミプロローグは所謂、制限地方ルールですので、今後も同じ構築を使う機会はないかと思われますが、構築作成の経緯など勉強になったことも多いので記事に残したいと思います。今回もお付き合いいただければ幸いです。
構築の経緯
レギュDではスタン構築を使っておりまして、キタカミプロローグでもスタンのような構築を作りたいなと始めは思っていました。しかし、スタンでは中速高耐久のポケモンを並べるため、等倍のダメージなら2ターン以上耐えられてかつ範囲攻撃が可能な個体が複数必要と考えます。キタカミ図鑑内では、そのような個体同士でタイプ補完をしようとすると、種族値が足りず、サイクル戦ではダメージレースで勝てないと考えました。パルデアプロローグの際も、一般ポケモンとミラコラ及びパラドックスポケモンとの間に明らかなスペック差があり、柔軟かつ強い対面を押し付けた方が勝っていたという点で似ているのではないかと思いました。よって、開幕で大きく削り、後続でスイープする、対面構築を作る方向としました。
使用可能なポケモンたちを眺めていて、ガチグマアカツキのすがた(以下アカツキ)が強いと感じました。特性込みでノーマル、地面技の有効範囲があまりにも広く、並み以上の耐久もあることから、アカツキをよりうまくうごかしたプレーヤーがキタカミプロローグを制するのではないかと考え(実際にそうかは置いといて)、構築がスタートしました。
一般的には、トリルエースとしての起用が予想されますが、キタカミ図鑑では、ハバタクカミやパオジアンのような高速アタッカーが少ないため、全体的なSラインがさがっていて、Sに振って上から制圧するのも強いのではないかと思いつきます(S0厳選する時間がない言い訳にもなってアド)。ほぼ準速までふると、S-1準速ガブリアスまで抜くことができ、その準速ガブリアスを素で抜くことができ、どくのくさりの付加価値もある他、アシッドボムによる火力サポートもできるアカツキ/キチキギスの並びが降ってきました。しかし、準速ガブ以上を抜くには、火力を犠牲にするしかなく、かつ耐久も伸ばせないため没に。
そこで強いおいかぜ役を考えたところ、いたずらごころ搭載かつうそなきによる火力補助ができるイルミーゼが適役と判断しました。後述しますが、アンコールによってあまたの相手構築を破壊して勝ちを拾うエースになります。
今回の準備期間で仲間大会には参加できませんでしたが、Youtubeでキタカミプロローグ仲間大会の配信を見て、思ったよりもおいかぜ軸が多いことに気づきました。おいかぜの打ち合いになると、アカツキでは上を取れないので、対おいかぜにトリックルーム始動でも戦える構築を目指しました。
先ほどのアカツキの技範囲を考えていた時に、ノーマルと地面を共に半減以下にできるポケモンとしてドータクンが浮かびました。トップメタになりそうなガブリアスなどのドラゴンにも強く、行動回数が稼ぎやすいと考えて採用。
以上から、アカツキ+S操作(イルミーゼorドータクン)+2の選出方針が決まります。
+2を考えるにあたって、中速でいいので並み以上の耐久があり、タイプ補完に優れるポケモンを考えました。
アカツキに弱点を付ける水や草、しんがん込みのノーマル技を半減できる岩や鋼に強く出られ、流行るであろう雨構築にも強く、このゆびとまれでアカツキの行動回数を稼げる水オーガポンを採用。
まけんきなどの威嚇対策枠で、鋼を含む耐性が優秀でふいうちによる詰めができるドドゲザン。後述しますが、トリル下にじならし弱点保険を起動させるギミックを目にしたので、アカツキが倒された後のエースとしても役割があると考えました。
ここまでの5体のタイプ補完かつ、威嚇枠として原種ウインディを追加して6体が決定しました。
※構築名について
筆者の住むシンオウ地方では、RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO(通称:RSR)という野外ライブフェスが毎年開催されています。自身は参加したことないのですが、ハイパーボイスとアンコールの組み合わせはまさにフェスであり、もじって構築名としました。
個体紹介
ガチグマ(アカツキ)
特性:しんがん
性格:ひかえめ
持ち物:シルクのスカーフ
テラス:ノーマル
実数値:195(52)-81-141(4)-205(252+)-93(60)-90(140)
技:ハイパーボイス / ブラッドムーン / しんくうは / まもる
C:可能な限り火力が欲しいのでぶっぱ
S:おいかぜ下で最速イッカネズミ抜き(ねずみざん意識)
HBD:残りで最大耐久
本構築のエースで100%選出しました。ノーマル技を打っていた方が圧力をかけられるため、だいちのちからを抜いてしんくうはを入れています。よく出されるドドゲザンに対して5割強は入る他、ふいうちにも強いためとても役立ちました。素早さに多く努力値を割いているため、ミラーになった時にほぼ上を取っており、強気で動ける場面が多かったです。
いのちのたまとシルクのスカーフでは確定数が変わらない場面がほとんどで、耐久を損なわないために後者にしています。
テラルタイプはノーマル。ハバタクカミのフェアリーテラスとほぼ同等の使い道で、ほぼすべての試合でアカツキにテラスを切りました。
ドータクン
特性:ふゆう
性格:のんき
持ち物:オボンのみ
テラス:ほのお
実数値:174(252)-109-166(116+)-99-154(140)-41(個体値16)
技:サイコキネシス / じならし / てだすけ / トリックルーム
D:いのちのたまC252+振りシャンデラのねっぷうをダブルダメージで最大乱数以外耐え
B:残り
S:最遅ローブシン-1である、<44であればOKとし、この値
本構築のトリル要員。S個体値については中途半端ですが、最遅厳選する時間がないのと、自然遭遇した色個体がおり、素早さラインはクリアしていたため採用。構築全体でかくとうタイプが重いのでエスパー技が欲しくサイコキネシスを入れました。じならしは本来ドドゲザンのじゃくてんほけん起動用でしたが、45戦の中で一度も使えず(笑)。キタカミプロローグ環境で、ドータクンに抜群つけるポケモンは限られており、オボンこみで長く場に居座ってくれました。
ほのおテラスは主に対晴パでトリルを張るときに使用。選出率は最下位でしたが、必要な場面で活躍してくれました。
ドドゲザン
特性:まけんき
性格:ゆうかん
持ち物:じゃくてんほけん
テラス:フェアリー
実数値:207(252)-192(156+)-140-80-118(100)-52(個体値7)
技:うっぷんばらし / アイアンヘッド / ふいうち / まもる
HD:いのちのたま特化C252+振りアカツキのだいちのちからを最大乱数以外耐え
A:残り全て
S:S-1時にドータクンよりも遅くなるよう、<60であればOKとし、この値
本構築のスイーパー枠で選出率は4位。じならしとのコンボでうっぷんばらしとしていましたが、実際には思うように使えませんでした。ドドゲザンミラーで最終盤面となることが多く、けたぐりorかわらわりの方がよかったです。テラスタイプはフェアリーですが、アカツキに切ってしまうため、一度も使いませんでした。最も考察が足りなかった個体です。。。
オーガポン(いど)
特性:ちょすい
性格:わんぱく
持ち物:いどのめん
テラス:みず
実数値:187(252)-155(116)-126(84+)-72-121(36)-133(20)
技:ツタこんぼう / ウッドホーン / このゆびとまれ / ニードルガード
B:ハチマキすいすいA252+振りイダイトウの威力150おはかまいりを確定耐え
D:おもかげやどし込みでノーマルテラスいのちのたまブラッドムーンを確定耐え
S:準速80族抜き
A:残り
本構築の人柱兼アイドル枠で選出率2位。中速のため、おいかぜ、トリルいずれでも使いやすく、このゆびがあるため、すばやさに関係なく最低限の仕事ができました。他のオーガポンと比べて、テラスタルをしないことによるメリットが強く、構築内でのバランスを取りやすいところが気に入っています。
ウインディ(通常)
特性:いかく
性格:いじっぱり
持ち物:ものまねハーブ
テラス:ノーマル
実数値:197(252)-161(132+)-104(28)-108-101(4)-127(92)
技:フレアドライブ / しんそく / サイコファング / まもる
A:
A2段階upサイコファングでH252振りコノヨザルをフレンドガードこみで一発
H252イッカネズミをフレアドライブで一発
B:いかくこみでA252+振り岩ツタこんぼうを確定耐え
S:残りでなるべく多く
D:残り
本構築の補完枠で選出率は5位。コノヨザルやドドゲザンといったいかく対策枠は多くの構築で採用されると考え、威嚇が裏目にならないかつ、ジャラランガのソウルビート対策にものまねハーブとしています。当初、じゃれつくを入れていましたが、H4振りジャラランガでも低乱数一発にしかならず、コノヨザルに対してはサイコファングと確定数が変わらないため、壁構築対策を兼ねてサイコファングとしました。
実際には、サイコファングだけでは壁構築の対策としては不十分で、ウインディ自身の火力不足は否めませんでした。
イルミーゼ
特性:いたずらごころ
性格:おだやか
持ち物:メンタルハーブ
テラス:むし
実数値:172(252)-60-108(100)-94(4)-134(132+)-108(20)
技:おいかぜ / アンコール / うそなき / にほんばれ
D:いのちのたまC252+振りアカツキのハイパーボイスをダブルダメージで約89%2発耐え
S:同速意識で20振り
B:残り
本構築の真のエースで選出率は3位。テラスタルを切る予定はなかったため、テラピース節約のため変更せず(笑)。対面に合わせてSサポートか、火力サポートを選ぶことができ、安易なまもるや補助技を許さないアンコールはそれぞれ強力でした。あと一つはでんじはやあまえる等の候補もありましたが、雨構築が流行るだろうと考え、にほんばれにしました。45戦中、メンタルハーブが一度も発動しませんでした。後から考えると、イルミーゼ/バルビート構築ならこちらのS操作はドータクンを出した方が強いため、タスキの方がよかったかもしれません(逆にドータクンにはなんどかちょうはつを打たれました)。
あまりにもアカツキとの組み合わせがよく、ランクマにつれていく可能性すら考えてしまいます。
選出
基本(相手にS操作がない場合、対トリル、対雨パ)
+
oror
アカツキがより多く動けるように、Sサポートか、火力サポートをして削っていきます。対トリルでは、トリル役を先に倒すか、アンコールでテンポを取っていきます。イルミーゼのにほんばれはあまり読まれなかったため、かなり刺さっていました。
対おいかぜ、こごかぜ、晴パ
+
oror
相手が上を取ってくる構築にはトリルでカウンターしていきます。
対イッカコノヨ
基本選出と同様
うそなき+ハイパーボイスでイッカネズミを処理。その後においかぜブラッドムーンでコノヨを処理します。コノヨザルをふんどのこぶし、まもる、ビルドアップでアンコールできれば、アカツキに無力となるので、その後が動かしやすくなります。
いのちがけは忘れたころにやってくる(笑)。
対壁構築
+
机上の先発はこれで、サイコファング+ハイパーボイスとする予定でしたが、サイコファングがオーロンゲに通らないので、オーロンゲの処理に時間を要していました。
↓
結局基本選出で出し、オーロンゲは基本的に守らないので、ブラッドムーンで大きく削り、オーロンゲの隣に対してはアンコールで縛る動きを取っていきます。
対ジャラランガ軸
こちらも基本選出で対応。
うそなき+ハイパーボイスorブラッドムーンでジャラランガの隣を倒し、積んだジャラランガをアンコールで縛る。ジャラランガ軸に対する勝率は低めでした。
最後に
元々生活の時間を多くVGCに割けるわけではないので、机上のみで構築を作り、試運転もなしに本戦に臨みました。結果としてトッププレーヤーとは戦える土俵には至らなかったものの、初期の並びの選択は間違っていなかったかなと思いました。今回の学びとして、以下のようなものがあります。
・範囲技エースを軸にすること
・ポケモンの役割を明確にすること(アタッカー、S操作、サポートなど)
・アンコールの強さ
・S操作の強さ
特にアンコールは、クローズドBO1の不確定情報が多い状況において、大きな力を持つと感じました。安易なまもるを咎めるだけではなく、特定の攻撃技に縛ることで、不利盤面から安全にサイクルを回したり、交代を強要させてダメージレースに貢献する強い技です。ちょすいなどのタイプを無効化する特性とも相性が良いですね。選出も技選択もアドリブで決めてしまう自分にあっている技でした。
また、S操作があることで行動順を明確にできるのもよいと感じました。おいかぜやトリルターンを枯らすためにまもる等の消極的な行動をしたところにアンコール、範囲技が刺さります。そういう意味でも、範囲技×S操作×アンコール(もしくはあくび?)という要素は今後のプレイでも参考にできそうだと感じました。
末筆となりますが、長文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。強くなることももちろんですが、VGCを通していろんな方と交流していきたいなと思っています。今後とも宜しくお願い致します!
Special Thanks:TN きたにー(@kitany_game)、FFの皆様
【SVダブル シーズン9 最高レート1827】パオウーラRGBスタン
〇はじめに
miniといいます。初めての構築記事につき、至らない点もあると思いますがお付き合いください。
トッププレーヤーでもなんでもない自分ですが、思考の言語化及び備忘録として構築記事を作りました。自分も含めてSVからVGCを始めたプレーヤーは多いのではないかと思い、取り組みの一例として紹介し、読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
ダブルバトルはSVからで、はじめはマスターに上がるだけで精いっぱいでした。そこから4桁順位前半にはいけるものの、3桁順位にたどり着いたことはなくシーズン8まで経過していた実力です。
今期は、テルさんの教えもあり、自分のプレイスタイルに合った構築を使い続けて技術を磨こうと誓いを立て、コンスタントに対戦を重ねたところ、瞬間的にレート1800にタッチし、3桁順位、時には2桁順位のプレーヤーと恒常的にマッチングするようになって、少しは実力の向上を感じられたシーズンになりました。
〇構築の経緯
SVからダブルバトルを始めた自分ですが、戦術が明確で、火力を押し付ける構築だという点、はじめは追い風や天候パといったアグロよりの構築を使っていました。いざ対戦してみると、自分の性格によるところも大きいと思いますが、選出段階で相手の並びに刺さっているのか判断できず、選出を崩してしまうケースが多いことに気づきました。
また、対戦が始まった後も、受けテラス等によって切り返され、残数有利を取られて負けることも多く見受けられました。
思うような動きができず、負けがかさんでいたところに、ある構築記事を見て、「勝敗を左右するような選択を先送りにできる構築が強い」という文言を見つけました。まさに今の自分に合致する内容だと思い、相手の並びに合わせて引き先を用意できるスタンパで組むことを決めました。また、4倍弱点や低耐久によりテラスタル前提となりやすいポケモンをなるべく含まないように意識しております。
アルカナさんの動画などで御三家(草、炎、水)のスタンパは昔から強いというのを耳にし、守る貫通でどう考えても強いれんげきウーラオスを絡めたスタンというところから構築がスタート。しんぴのしずくも試しましたが、スカーフを持たせることで、多くのポケモンの上を取ってスイープでき、強かったです。
炎枠として、ヒードランやヒスイウィンディが候補に挙がりました。炎無効を含む耐性が優秀で、ねっぷうの範囲技で押していけるヒードランを選択。
草枠はゴリランダーかモロバレルとなり、どちらもサイクル適正は良好ですが、グラスフィールドでガチグマに強く出られて、後述のようにたべのこしヒードランとシナジーがある点、モロバレルと比較して草技でダメージレースに貢献できる点を評価し、ゴリランダーとしています。
残りの枠として、ノーマル技、かくとう技を無効にできるゴーストタイプが欲しく、かつ上から火力をだせるポケモンとしてこだわりメガネハバタクカミを採用。
また、スカーフウーラオスの火力を伸ばせて、水タイプとの相性保管や、環境に通りの良いあく技を使えるパオジアン。
最後の枠としてシーズン序盤はテツノカイナを使っていましたが、じめん技やフェアリー技が一貫しやすく、テツノカイナとゴリランダーでねこだましループをしても盤面を取り返せないことが多く、思うような活躍ができていなかったところに、ナルサスさんが同様の構築でサンダーを起用しており、でんきひこうの広範囲で火力を出せて、耐性も優秀かつ、お気に入りのポケモンであることから採用して構築完成となりました。
〇個別解説
ウーラオス(れんげき)
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:みず
実数値:183(60)-188(164+)-121(4)-74-95(116)-138(164)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / とんぼがえり
HB:A204はちまきカイリューのテラスしんそくをわざわいのつるぎ込みで耐え
HD:C177トルネロスのダブルダメこがらしあらしを最高乱数以外耐え
A:H252ヒードランをすいりゅうれんだで確1
S:最速テツノツツミ抜き
環境初期にcobaltさんがtweetしていた調整をそのまま使用しています。
いたずらごころにも先制して削るためにスカーフだがアクアジェットを採用しました。
序盤の削りよりも後半のスイープの方が役立っていた。おいかぜ軸だと基本的に出せなかったため、しんぴのしずくも検討されました。
パオジアン
特性:わざわいのつるぎ
性格:ようき
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:156(4)-172(252)-100-99-85-205(252+)
技:つららおとし / じごくづき / ふいうち / まもる
ようきAS
イエアルマやリキキリン、クレセリアといったところに安定した悪打点があることを重視し、じごくづきを採用しています。ほぼニンフィアと出会わなかったのでかみくだくで可と思われます。
WCS後、いじっぱりの個体が流行っていたが、パーティ全体でS調整を入れてない都合、ようきのままで使用していました。
強いのは間違いないが、サイクルにうまく組み込めず、うまく使ってあげられなかったと反省しているポケモンです。
ヒードラン
特性:もらいび
性格:ひかえめ
持ち物:たべのこし
テラス:くさ
実数値:192(204)-99-126-182(124+)-126-120(180)
技:ねっぷう / だいちのちから / みがわり / まもる
アルカナさんの調整を参考にしています。
後方視的ですが、S:サンダー-1となっていて、気に入っています。
S以外は今後詰めて調整したいなと思います。
個人的に最も勝ちを拾ってくれたポケモンです。
一貫しやすいひこうやこおり(具体的にはトルネロスやパオジアン)を受けてサイクルを回す役割であったり、みがわりで居座って、ねっぷうの試行回数を増やして、ダメージレースに貢献してくれました。
ゴリランダーとのシナジーを重視し、たべのこしで採用しています。
テラスタルを切る場面が最も多かったが、まもるやみがわりがあることで、テラスタル前提とならない動きがパーティコンセプトにあっていたと感じました。
ゴリランダー
特性:グラスメイカー
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:ほのお
実数値:193(140)-176(116+)-113(20)-72-108(140)-117(92)
技:ウッドハンマー / とんぼがえり / じだんだ / ねこだまし
H:16n+1
HB:A204はちまきカイリューのテラスしんそくをわざわいのつるぎ込みで耐え
HD:C 172のメガネハバタクカミムーンフォースを確定耐え
A:11n
S:残り
あやたかさんの調整を参考にしてそのまま使っていました。
元々、テツノカイナととつげきチョッキを取り合っていたため、@オボンのみ、じだんだ→ちょうはつで採用していました。じめん打点があることで、テツノカイナやヒードランにダメージをだせる一方、構築にちょうはつがあることで、積み構築に強く出れるので、どちらも捨てがたい印象でした。
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
テラス:フェアリー
実数値:144(115)-67-93(140)-171(124)-156(4)-188(124+)
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルシャイン / 10まんボルト
HB:ようきパオジアンのつららおとし確定耐え
S:準速135族抜き
C:火力を出すため残り
ようきパオジアンに対しては1発耐えて、流行のいじっぱりパオジアンに対しては上をとれる調整をみつけ、そちらを愛用しています。副産物として、Cブーストハバタクカミと対峙した際は、素早さ関係がその時点で判断できるというメリットもありました。最高火力であるムーンフォースを以下に押し続けるかという点を重視して運用していました。
サンダー(通常)
特性:せいでんき
性格:ひかえめ
持ち物:ぼうじんゴーグル
テラス:はがね
実数値:197(252)-99-132(212)-161(12+)-114(28)-121(4)
技:10まんボルト / ぼうふう / はねやすめ / にほんばれ
HB:ようきパオジアンのつららおとしを最高乱数以外耐え
HD:Cブースト特化ハバタクカミのテラスムーンフォースを最高乱数以外耐え
CS:残りをできるだけCへ
最後に入ってきたポケモンです。耐久ラインを明確にすることで、なるべくテラスを切らずに役割を遂行できるようにしています。火力にあまり振っていませんが、D方面に甘えたトルネロスならワンパンし、受けに出てくる草タイプや水テラスに対して有効でした。構築全体で重かったモロバレルやテツノカイナ、ランドロスに対して後出しすることができ、選出した試合ではよく活躍してくれました。
おいかぜ要員と勘違いされて、ちょうはつを打たれる場面も多く、アドバンテージだったと考えます。雪パ対策としてにほんばれを最後に入れましたが、当たらずに終わってしまいました。
選出
基本
+
+oror
ヒードランやゴリランダーをクッションにしつつ削り、ハバタクカミやウーラオスでスイープできる圏内入れていくこと目標にしていきます。
対追い風軸
+or
+or
サンダーで追い風役を処理し、残数有利を取って戦います。
追い風役がファイアローであればアクジェがうてるウーラオスを先発にしました。
対ガチクレセ
+
+or
相手の初手の多くがガチグマ:まもる、クレセリア:トリルであることを利用し、ヒードランにみがわりを残します。その後ハバタクカミとゴリランダーをサイクルし、トリルを枯らせた後で詰めていきます。取り巻きにコータスがいることが多く、ヒードランを残すことを意識しました。
対イエアルマ
+
+or
じごくづきをイエッサン方向に打ち、だいちのちからをグレンアルマ方向に打ちます。くだけるよろいでも、トリックルームでも、その次のターンにヒードランをゴリランダーに替え、フィールドを取りながらふいうちでグレンアルマを落としていました。
対雪パ
+
+or
サンダーで天候をとり、晴れねっぷうでけずっていきます。テラスはサンダーにきり、温存するようにしていました。
重いポケモン
、、
最後に
拙く、大した結果でもないにもかかわらず目を通していただき、ありがとうございます。ポケモンに限らず、どんなことでも成長していくには自己分析と言語化が必要と考えていました。いざ構築記事を作成してみると、ポケモンの調整意図に考察が不十分であったり、ポケモン間のシナジーが弱く、それぞれが独り歩きしてしまっているといった問題点も見つかりました。さらに考察を深めて来シーズン以降も頑張りたいなと思います。もしよかったらコメントなど頂けると喜びます。テラス代行、オシャボぐらいのお礼はできると思います。