【SVダブル シーズン9 最高レート1827】パオウーラRGBスタン
〇はじめに
miniといいます。初めての構築記事につき、至らない点もあると思いますがお付き合いください。
トッププレーヤーでもなんでもない自分ですが、思考の言語化及び備忘録として構築記事を作りました。自分も含めてSVからVGCを始めたプレーヤーは多いのではないかと思い、取り組みの一例として紹介し、読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
ダブルバトルはSVからで、はじめはマスターに上がるだけで精いっぱいでした。そこから4桁順位前半にはいけるものの、3桁順位にたどり着いたことはなくシーズン8まで経過していた実力です。
今期は、テルさんの教えもあり、自分のプレイスタイルに合った構築を使い続けて技術を磨こうと誓いを立て、コンスタントに対戦を重ねたところ、瞬間的にレート1800にタッチし、3桁順位、時には2桁順位のプレーヤーと恒常的にマッチングするようになって、少しは実力の向上を感じられたシーズンになりました。
〇構築の経緯
SVからダブルバトルを始めた自分ですが、戦術が明確で、火力を押し付ける構築だという点、はじめは追い風や天候パといったアグロよりの構築を使っていました。いざ対戦してみると、自分の性格によるところも大きいと思いますが、選出段階で相手の並びに刺さっているのか判断できず、選出を崩してしまうケースが多いことに気づきました。
また、対戦が始まった後も、受けテラス等によって切り返され、残数有利を取られて負けることも多く見受けられました。
思うような動きができず、負けがかさんでいたところに、ある構築記事を見て、「勝敗を左右するような選択を先送りにできる構築が強い」という文言を見つけました。まさに今の自分に合致する内容だと思い、相手の並びに合わせて引き先を用意できるスタンパで組むことを決めました。また、4倍弱点や低耐久によりテラスタル前提となりやすいポケモンをなるべく含まないように意識しております。
アルカナさんの動画などで御三家(草、炎、水)のスタンパは昔から強いというのを耳にし、守る貫通でどう考えても強いれんげきウーラオスを絡めたスタンというところから構築がスタート。しんぴのしずくも試しましたが、スカーフを持たせることで、多くのポケモンの上を取ってスイープでき、強かったです。
炎枠として、ヒードランやヒスイウィンディが候補に挙がりました。炎無効を含む耐性が優秀で、ねっぷうの範囲技で押していけるヒードランを選択。
草枠はゴリランダーかモロバレルとなり、どちらもサイクル適正は良好ですが、グラスフィールドでガチグマに強く出られて、後述のようにたべのこしヒードランとシナジーがある点、モロバレルと比較して草技でダメージレースに貢献できる点を評価し、ゴリランダーとしています。
残りの枠として、ノーマル技、かくとう技を無効にできるゴーストタイプが欲しく、かつ上から火力をだせるポケモンとしてこだわりメガネハバタクカミを採用。
また、スカーフウーラオスの火力を伸ばせて、水タイプとの相性保管や、環境に通りの良いあく技を使えるパオジアン。
最後の枠としてシーズン序盤はテツノカイナを使っていましたが、じめん技やフェアリー技が一貫しやすく、テツノカイナとゴリランダーでねこだましループをしても盤面を取り返せないことが多く、思うような活躍ができていなかったところに、ナルサスさんが同様の構築でサンダーを起用しており、でんきひこうの広範囲で火力を出せて、耐性も優秀かつ、お気に入りのポケモンであることから採用して構築完成となりました。
〇個別解説
ウーラオス(れんげき)
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラス:みず
実数値:183(60)-188(164+)-121(4)-74-95(116)-138(164)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / とんぼがえり
HB:A204はちまきカイリューのテラスしんそくをわざわいのつるぎ込みで耐え
HD:C177トルネロスのダブルダメこがらしあらしを最高乱数以外耐え
A:H252ヒードランをすいりゅうれんだで確1
S:最速テツノツツミ抜き
環境初期にcobaltさんがtweetしていた調整をそのまま使用しています。
いたずらごころにも先制して削るためにスカーフだがアクアジェットを採用しました。
序盤の削りよりも後半のスイープの方が役立っていた。おいかぜ軸だと基本的に出せなかったため、しんぴのしずくも検討されました。
パオジアン
特性:わざわいのつるぎ
性格:ようき
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:156(4)-172(252)-100-99-85-205(252+)
技:つららおとし / じごくづき / ふいうち / まもる
ようきAS
イエアルマやリキキリン、クレセリアといったところに安定した悪打点があることを重視し、じごくづきを採用しています。ほぼニンフィアと出会わなかったのでかみくだくで可と思われます。
WCS後、いじっぱりの個体が流行っていたが、パーティ全体でS調整を入れてない都合、ようきのままで使用していました。
強いのは間違いないが、サイクルにうまく組み込めず、うまく使ってあげられなかったと反省しているポケモンです。
ヒードラン
特性:もらいび
性格:ひかえめ
持ち物:たべのこし
テラス:くさ
実数値:192(204)-99-126-182(124+)-126-120(180)
技:ねっぷう / だいちのちから / みがわり / まもる
アルカナさんの調整を参考にしています。
後方視的ですが、S:サンダー-1となっていて、気に入っています。
S以外は今後詰めて調整したいなと思います。
個人的に最も勝ちを拾ってくれたポケモンです。
一貫しやすいひこうやこおり(具体的にはトルネロスやパオジアン)を受けてサイクルを回す役割であったり、みがわりで居座って、ねっぷうの試行回数を増やして、ダメージレースに貢献してくれました。
ゴリランダーとのシナジーを重視し、たべのこしで採用しています。
テラスタルを切る場面が最も多かったが、まもるやみがわりがあることで、テラスタル前提とならない動きがパーティコンセプトにあっていたと感じました。
ゴリランダー
特性:グラスメイカー
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:ほのお
実数値:193(140)-176(116+)-113(20)-72-108(140)-117(92)
技:ウッドハンマー / とんぼがえり / じだんだ / ねこだまし
H:16n+1
HB:A204はちまきカイリューのテラスしんそくをわざわいのつるぎ込みで耐え
HD:C 172のメガネハバタクカミムーンフォースを確定耐え
A:11n
S:残り
あやたかさんの調整を参考にしてそのまま使っていました。
元々、テツノカイナととつげきチョッキを取り合っていたため、@オボンのみ、じだんだ→ちょうはつで採用していました。じめん打点があることで、テツノカイナやヒードランにダメージをだせる一方、構築にちょうはつがあることで、積み構築に強く出れるので、どちらも捨てがたい印象でした。
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
テラス:フェアリー
実数値:144(115)-67-93(140)-171(124)-156(4)-188(124+)
技:ムーンフォース / シャドーボール / マジカルシャイン / 10まんボルト
HB:ようきパオジアンのつららおとし確定耐え
S:準速135族抜き
C:火力を出すため残り
ようきパオジアンに対しては1発耐えて、流行のいじっぱりパオジアンに対しては上をとれる調整をみつけ、そちらを愛用しています。副産物として、Cブーストハバタクカミと対峙した際は、素早さ関係がその時点で判断できるというメリットもありました。最高火力であるムーンフォースを以下に押し続けるかという点を重視して運用していました。
サンダー(通常)
特性:せいでんき
性格:ひかえめ
持ち物:ぼうじんゴーグル
テラス:はがね
実数値:197(252)-99-132(212)-161(12+)-114(28)-121(4)
技:10まんボルト / ぼうふう / はねやすめ / にほんばれ
HB:ようきパオジアンのつららおとしを最高乱数以外耐え
HD:Cブースト特化ハバタクカミのテラスムーンフォースを最高乱数以外耐え
CS:残りをできるだけCへ
最後に入ってきたポケモンです。耐久ラインを明確にすることで、なるべくテラスを切らずに役割を遂行できるようにしています。火力にあまり振っていませんが、D方面に甘えたトルネロスならワンパンし、受けに出てくる草タイプや水テラスに対して有効でした。構築全体で重かったモロバレルやテツノカイナ、ランドロスに対して後出しすることができ、選出した試合ではよく活躍してくれました。
おいかぜ要員と勘違いされて、ちょうはつを打たれる場面も多く、アドバンテージだったと考えます。雪パ対策としてにほんばれを最後に入れましたが、当たらずに終わってしまいました。
選出
基本
+
+oror
ヒードランやゴリランダーをクッションにしつつ削り、ハバタクカミやウーラオスでスイープできる圏内入れていくこと目標にしていきます。
対追い風軸
+or
+or
サンダーで追い風役を処理し、残数有利を取って戦います。
追い風役がファイアローであればアクジェがうてるウーラオスを先発にしました。
対ガチクレセ
+
+or
相手の初手の多くがガチグマ:まもる、クレセリア:トリルであることを利用し、ヒードランにみがわりを残します。その後ハバタクカミとゴリランダーをサイクルし、トリルを枯らせた後で詰めていきます。取り巻きにコータスがいることが多く、ヒードランを残すことを意識しました。
対イエアルマ
+
+or
じごくづきをイエッサン方向に打ち、だいちのちからをグレンアルマ方向に打ちます。くだけるよろいでも、トリックルームでも、その次のターンにヒードランをゴリランダーに替え、フィールドを取りながらふいうちでグレンアルマを落としていました。
対雪パ
+
+or
サンダーで天候をとり、晴れねっぷうでけずっていきます。テラスはサンダーにきり、温存するようにしていました。
重いポケモン
、、
最後に
拙く、大した結果でもないにもかかわらず目を通していただき、ありがとうございます。ポケモンに限らず、どんなことでも成長していくには自己分析と言語化が必要と考えていました。いざ構築記事を作成してみると、ポケモンの調整意図に考察が不十分であったり、ポケモン間のシナジーが弱く、それぞれが独り歩きしてしまっているといった問題点も見つかりました。さらに考察を深めて来シーズン以降も頑張りたいなと思います。もしよかったらコメントなど頂けると喜びます。テラス代行、オシャボぐらいのお礼はできると思います。